医療法人社団 安倍クリニック、精神科・心療内科、東京都豊島区、千川駅医療法人社団 安倍クリニック

双極性感情障害

双極性感情障害

双極性障害では躁状態とうつ状態が繰り返し見られます。躁状態では気分が高揚したり活動性が増えるなどの一日中かつ数日間以上は継続します。躁状態の強さによりⅠ型とⅡ型に分類されています。軽躁のⅡ型では、うつ状態が目立つため見過ごされがちで実は双極性障害であることもあるため注意が必要です。特に若年層のうつ状態での見落とすことがあるため一定期間の症状観察が正確な診断には必要になります。

 

双極性感情障害の症状
(躁症状)
・自尊心の誇大
・睡眠欲求の減少
・多弁、行為心迫・・・しゃべり続けようとする、何かし続けようとする切迫感
・観念奔逸・・・たくさんの考えが湧いてくる
・目的志向的な活動の増加・・・睡眠時間を削ってでも仕事や勉強など過剰に行う
・浪費や性的奔放な行動

 

双極性感情障害は再発率が高いとされています。薬物療法では気分安定薬を中心に、症状が不安定なときは少量の抗精神病薬の追加も検討していきます。症状が落ち着いても維持療法で気分安定薬を続けることが多いです。長期的な視点で気分が安定するように治療計画を立てることが大切です。患者さん自身も病気に対する理解や、ご自身の調子について把握できるようになると再発も少なくなっていきます。