医療法人社団 安倍クリニック、精神科・心療内科、東京都豊島区、千川駅医療法人社団 安倍クリニック

発達障害 ASD ADHD

発達障害 ASD ADHD

ASD(自閉症スペクトラム障害)

ASDでは臨機応変な人間関係やコミュニケーションが苦手で、自分の関心・やり方・ペースを最優先させたいという志向が強くみられます。周囲からは「少し変わっている、空気が読めない」などと思われてしまうことも少なくありません。これらの特性の程度によっては社会生活で不適応を起こしてしまう方もいます。

 

ASDの症状
・社会的コミュニケーションの障害
・社会的相互作用の障害・・・いわゆる共感力
・興味が限定的、強いこだわり

 

ASDは個性として捉えることが大切です。環境にうまく適応している場合には特性を生かしてうまくいっている方も沢山います。しかし、円滑に社会適応できない場合にはコミュニケーション・トレーニングが必要になってきます。補助的に薬物療法を行うこともあります。またASDはADHDと併存している場合もみられます。

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)

不注意、多動性、衝動性を特徴とした発達障害です。多動性に関しては通常成人するまでには落ち着いてきます。

 

ADHDの症状

・不注意・・・うっかりミス、忘れ物、計画を立てて実行できない
・多動・・・じっと座ってられない
・衝動性・・・思ったことをすぐ口にする、話の途中で話し始める、衝動買い、イライラし大声や物にあたる

 

ADHDの特性もその方の個性です。しかし、特に就職後にミスの多さなど職場での不適応を理由に受診される方が多いです。まずは行動療法として、本人の困りごとを整理してミスを減らす工夫を試みていきます。効果が乏しい場合は薬物療法(ストラテラ、インチュニブ、コンサータ等)を行っていきます。また、周囲の理解や本人の特性になった環境調整も必要となってきます。