（アルツハイマー型）認知症

アルツハイマー型認知症では脳の海馬を中心に神経細胞が減少し、緩徐に物忘れや時間や場所が分からなくなる中核症状が現れます。また認知機能以外の周辺症状として怒りっぽくなって暴言や暴力が出たり、物とられ妄想や気分の落ち込みもみられることがあります。症状がひどくなると家庭内で生活することが難しくなり施設に入所される方も多いです。

アルツハイマー型認知症の症状
・少し前のことを忘れてしまう記憶障
・時間や場所が分からない見当識障害
・判断力や理解力の低下

（周辺症状として）
・物盗られ妄想、易怒的になる、意欲低下、徘徊など

認知症を根本的に治す治療は現時点ではありませんが、抗認知症薬により進行を一定遅らせることは可能です。また、周辺症状をうまくコントロールして自宅や施設で穏やかな生活を送れることを目標とします。薬物療法以外にも対人交流を増やす、趣味など楽しみを持つ、食事・運動などの生活習慣も大切になってきます。

認知症まで進行していないMCI（軽度認知障害）の段階での早期発見と予防が理想的と言えます。